風を浴びに行く


風を浴びに行く 

錆びついたペダルをこいで 

あの橋まで 

あの夕日まで 


空気を吸いに行く 

あの川まで 

あの空まで 


もう 誰もいない 

口元の覆いを ひき剥がして 

かわりばえしない、またとない一日。

散文で綴る生の断片

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