かみさまなんて いない


かみさまなんて いない 
かみさまがいるなら 
どうして せんそうが はじまるの 
おいのりしても 
たすけてくれないでしょ 

かみさまなんて いない 
かみさまがいるなら 
どうして あのこは しんじゃったの 
いっぱい いっぱい
あそびたかったんだよ 

かみさまなんて いない 
かみさまがいるなら 
どうして ママは びょうきなの 
いいこにするから 
はやく なおしてよ 

かみさまなんて いない 
かみさまがいるなら 
どうして パパは かえってこないの 
あの おほしさまから 
つれてかえってきてよ 

かみさまなんて いない 
でもね ぼく おいのりしたんだよ 
ぼくには 
おいのりしか できないから 

かわりばえしない、またとない一日。

散文で綴る生の断片

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